今からおよそ3万2,000年前、支笏湖火山が爆発し、火山灰や軽石などの噴出物が地上をおおいました。そして、
この火山活動も終わりに近づいたころ、火口から軽石が水蒸気やガスと混じって吹き出し、山すそや谷を埋めながら流れて
いきました。これを軽石流といいます。
滝野の地形は、この時の軽石流がたい積してできたもので、その後雨などで浸食を繰り返し、現在のような起伏の 多い丘陵地形がつくられたのです。軽石流は、その冷却過程で溶結凝灰岩(札幌軟石などでご存知の方も多いと思います) という密な岩盤となりました。
現在、石山から滝野にかけて見られる岩盤の露頭はこの溶結凝灰岩です。またアシリベツの滝、鱒見の滝の基盤も この溶岩でつくられています。
滝野は、札幌市内と比べ全般的に気候は冷涼です。平均気温で夏は2度前後、冬は3〜4度の温度差が見られます。 特に、冬の冷え込みは市内より相当きびしく、最低でマイナス20度以上になることがあります。こんな寒い日の朝、 滝野ではよくダイヤモンドダスト現象がみられます。大気中にできる細かな氷の結晶が、太陽光線などを受けて キラキラ輝くものです。
図は、主に「北海道5万年史」という本を参考に、滝野の地形の生い立ちを紹介したものですが、この本には、
アシリベツの滝のでき方も次のように説明されています。とても興味深いので、あわせて紹介しましょう。
(出典:「北海道5年史」)

A 軽石流たい積物が谷を埋め、厚くたまります。まん中は熱と圧力で強く溶結します。
B 溶結の弱い部分が河川により浸食され、溶結の強い部分が切り立って滝ができます。